
[店舗紹介]2020年8月からリニューアル! ものがたり広がる書店 ラボラトリー・ハコ
[2020.9.14]
ブックカフェから「ものがたり広がる書店」へ
「リニューアルしたと言っても、まだ6割。11月くらいまでかけて本を揃えていこうと思います」
トレードマークの帽子と変わらない笑顔で、そう説明してくれた山田真奈美さんのお店の名前は「ラボラトリー・ハコ」。
札幌市中央区の市電「西線6条」駅から歩いてすぐのところにあるマイクロ書店だ。
北海道書店ナビが2019年の夏に初めて店を訪ねたときは、山田さんに「本のフルコース」を作っていただいた。

リニューアル前の「ラボラトリー・ハコ」の形態は、ブックカフェ。カフェスタッフだった山田さんが「本とコーヒーに関わる仕事をしたい!」と2014年12月にカフェをオープンし、2017年から徐々に直取引で本を置くようになったという。
今回のリニューアルではカフェメニューをドリンクのみに絞り込み、「読者の中にものがたりを広げてくれる存在」である本を増やす方向性を示すために、新たに《ものがたり広がる書店》というキャッチコピーも自分で考えた。

失意のなか元気をくれたのはお客様と交わす本の話
人が集まりやすそうなカフェから書店に軸足を置くという山田さんの思いきった決断には驚いたが、その背景には本を愛する仲間の存在があったようだ。
2019年3月のオープンが話題になったマイクロ書店「かの書房」や書店員同士の勉強会から受けたさまざまな刺激が、山田さんの心に火をつけた。
「小さいころから本のある場所が大好きでしたから、加納さんをはじめ書店員のみなさんとお話ししているうちに、もっと本屋さんをやりたくなった。そう思ったら、たまらずに動いてしまいました」



だが今年に入ってから思わぬ事態が続いた。新型コロナによる自粛営業は言うに及ばず、4月に建物2階が火事になり、店の一部が消火による水漏れ被害を受けたのだ。
予定していたイベントやワークショップをすべて中止して自粛している間に進めるはずのリニューアル準備が、こんなことになるなんて……。
失意のなか、一時は閉店の二文字も浮かんだ山田さんだったが、昨年から企画していたすずきまいこさんの絵本原画展だけはどうしても開きたいと一念発起。店の改修工事を急ピッチで進めてもらい、当初の予定どおり8月に開催した。
この山田さんの決断が、実は山田さん本人を救うことになる。
「店を開けたことで”本屋さんができたの?”と新しいお客様も来てくれたりして、少しずつ気持ちが前向きになり、なによりお客様と本の話をできるのが楽しくて、またがんばろうと思えるようになりました」
やはり店に命を吹き込むのは、お客様の存在なのだろう。ふたたび前を向き始めた山田さん。いまは「店を開けられて本当に幸せです」。実現したいアイデアが次から次へとわいてくるという。
リニューアル終了は11月末予定。その間は、行くたびに変わる店の様子が楽しめるだろう。もちろんリニューアルが終わったあともぜひ、ごひいきに。
コロナ時代に奮闘する小さな書店のものがたりだ。




ものがたり広がる書店 ラボラトリー・ハコ
住所 札幌市中央区南6条西14丁目1-12ハザワMS1階
電話 011-522-5589
営業 毎週木・金・土曜 11:00~18:00
それ以外に開店するときもあるので最新情報はTwitterでご確認を。
ものがたり広がる書店 laboratory haco 8(火)9(水)お休みの日?( ‘Θ’ )? (@labohaco) | Twitter
—–